ダ・ヴィンチ・コードであまりにも有名になってしまった、サン・シュルピス教会には本の内容を確かめようと多くの観光客が訪れ、あれこれ質問するので、フィクションの内容が事実とは異なっていると注意書きを提示したり、教会側は困惑しています。
左右の翼廊の突き当りの小さな丸窓にあるPとSは、シオン修道会 (Priory of Sion)の略ではなく、僧侶の名前 Peter と Sulpice 名前を現していると教会側は説明しています。
以前はあまり知られていない静かな場所でしたが、謎の多い教会ではありました。 13世紀に昔の古い教会の上に、1631年まで数世紀にわたって建設が続きました。新しい建物は、1646年にスタートし1787年に完全に改築が完了、長い年月と膨大な費用が掛かっているのが謎とされ、資金源がレンヌ・ル・シャトーのミステリーと関連がありそうだとの陰謀説もあるようです。
スピリチュアル & エネルギー・ライン
サン・シュルピス教会は、16世紀~17世紀、スピリチュアルの中心的存在でした。
多くの教会が、エネルギーの流れを設計に取り入れられているように、この教会にも地下水脈が存在しています。入口近くの水深は13m、最後方部では水深43mあります。
グノモンやオベリスク、床にある真鍮のラインは、カルト的な象徴ではなく、太陽の位置から日時計として、また季節を知るための天文学的な計測を目的として、1727年に設置されました。
有名な教会や大聖堂には、イベントなどの宗教儀式の日程に必な為、太陽の運行を示す線が設置されています。
教会の南側の窓のレンズを通して、太陽の光線が真鍮のライン上を進みます。太陽の光の輪が真鍮のラインに到達した時が、正午12:00(フランス現地時間)で、12:50(グリニッジ標準時)です。